日本ではタミフルは最も一般的なインフルエンザ治療薬として知られています。タミフル世界使用量75%で1位の日本ではポピュラーな薬です。こちらではそんなタミフルの気になるあれこれを紹介していきます。

タミフルの情報について紹介する女性

予防の観点から見たタミフル

タミフルと言うとインフルエンザに感染してから服用するインフルエンザの特効薬といったイメージが強いでしょうが、実際には予防においてもタミフルは役立つ存在です。
感染してから飲むのでもある程度の効果は期待できますが、タミフルの本来の効果はインフルエンザウイルスが増殖するために必須のノイラミニダーゼという物質の機能を阻害して増殖を防ぐことです。
この「増殖を防ぐ」という効果があるからこそ感染初期段階での服用が重要になるわけですが、事前にタミフルを飲んでおくということは万が一感染したとしても体内に入り込んだウイルス以上に増えなくなるということになるのです。
もちろん一切増えないのかと言われるとそうではありませんが、それでも予防効果としては極めて高いものがあり、タミフルの価値を真に引き出す利用法であると言えるでしょう。
ただどのような人に対してでもこの予防的な服用がおすすめできるのかと言われるとそうではありません。
そもそも予防接種をしっかり受けていればおおよその場合感染を防ぐことができるか、感染したとしても症状をかなり抑えることが可能です。
そのため「予防接種を行ったが絶対にインフルエンザになれない事情がある」といった人、例えば受験を控えた学生や予定を変更できない出張を控えている人などであれば利用する価値がありますが、万が一感染したとしても、インフルエンザ 治療のために休むことができる人であればタミフルを予防目的で使う価値は薄いでしょう。
また予防的服用について少々課題になるのが、事前に定められた条件を満たしていないと完全自己負担になるということです。
これは本来であれば三割の負担が全額自己負担になるため費用負担が大きいということになりますから、予防効果は高いですが状況に合わせて使うのがベストと覚えておきましょう。

異常行動は本当にタミフルが原因?

インフルエンザはウイルス性の感染症です。大変強いウイルスで、同じ空間にいるだけで簡単に感染するほか、人ごみでも感染する確率が高く、重症化しやすい特徴があります。
インフルエンザの合併症として、中耳炎や肺炎、インフルエンザ脳症や脳炎があります。インフルエンザ脳症は主に小さい子供がなりやすいですが、大人でもなることがあり、命に危険が及ぶこともあります。
インフルエンザになるとタミフルやリレンザが使用されます。タミフルは昔から使われている薬で、飲みやすく扱いやすいため処方されることが多いですが、10代の未成年者に投与すると異常行動を起こすことがあります。
ですが、この異常行動はタミフルだけでなく、イナビルやリレンザを使用した時にもなることがあり、薬の影響のみとは考えられていません。
異常行動には、転落や飛び降り、意味不明なことを口走る、無意識で行動する、奇声を発するなどがあります。これらは、インフルエンザのウイルスによることが多く、熱性のせんもうや脳炎、脳症になっていても起こります。ですが、転落や飛び降りに関しては、タミフルを服用してから24時間以内で、タミフル自体は一回か二回服用したのみの時に起こりやすいです。
インフルエンザに感染した場合、子供や免疫力が低下している高齢者は重症化するケースが多いです。タミフルは異常行動を起こす可能性があるため10代の未成年者には投与しないようになっていますが、リレンザであっても異常行動を起こします。薬の投与をはじめてから2日程度は目を離さないようにすることが大切です。
何かにうなされていたり、急に起きだしたり、窓を開けるようなしぐさをした場合は、早めに医療機関に受診するようにします。

タミフルの通販と処方時の価格比較について

タミフルは本来病院で処方してもらうものですが、最近では個人輸入などの通販でも購入できるようになってきました。
よく個人輸入の価格は病院処方よりも安いと言われていますから、予防用にタミフルを常備したいという人には一定の人気があります。
ただタミフルの通販と処方時の価格比較についてはどうかというと、先発品のタミフルに関して言えば大した差はありません。
まず病院で処方してもらった場合の価格ですが、これは薬価が決まっているため日本全国で1カプセルあたり283.00円となっています。
インフルエンザ治療目的の場合は1日2回を5日間の計10カプセルが必要となりますから、薬自体は2830円となります。
ただ病院で処方してもらう場合に支払う代金は薬だけではなく、内服調剤料をはじめとしたさまざまな費用が上乗せされていきます。
よって最終的な支払額は5000~7000円ほどになるわけですが、これに対して通販で販売されている価格は10カプセルで6000~8000円ほどになっています。
そのためタミフルに関しては病院処方でも通販でも大した差は出ませんから、どちらで買っても最終的な負担額は変わらないわけです。
また薬代を安くする方法として注目されているジェネリックですが、タミフルのジェネリックも海外では製造されています。
しかしそれであっても5000円前後するのが普通ですから、ジェネリックを選んだとしても劇的に負担が軽くなるとは言い難い状況にあります。
もちろん先に述べた通り、予防用としてタミフルを常備する際に保険適用にならないのが嫌だということであれば個人輸入は検討する価値がありますが、そうではなくインフルエンザ治療に用いるのであれば病院処方で良いでしょう。


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